いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

一口をちょーだい

食事を改め始めて2週間以上が経過した。


少食と、糖質制限と、空腹時間の確保。


この3つを柱に食生活を送ってきた。

 

主に食べるものはだいたい固まった。遅めの昼食としてミックスナッツとコーヒー。夕食は、サラダとタンパク質の塊を何か、という組み合わせにしている。

 

サラダは玉ねぎサラダでだいたい固定。食感とちょっと辛いところがお気に入り。行為としての食事が気持ちよくなる。夏のおしゃれを小物使いで楽しむが如く、ドレッシング使いで飽きさせない工夫も忘れない。今は香味野菜の和風ドレッシングがお気に入り。

 

タンパク質の塊は、豆腐だったりサラダチキンだったり、ツナ缶だったり。売り切れのところが多いけれど、売っていればマルハニチロの鯖缶、月花シリーズを。


食事の量や内容には慣れてきたけれど、食欲そのものは無くならない。甘いものや脂っこいものを食べたいのは相変わらずだし、一旦手に取ってしまうのも変わらない。

 

一度手に取ったエクレアをなかなか手放せない。手放すまでに時間がかかる。

 

子供の頃を思い出す。物凄く欲しくても買ってもらえないから、そのお菓子を手に取ってパッケージをずっと眺めていた。

揺らぐことを期待して、迎えにきた親に向けてより一層の物欲しそうな顔をしてみたけれど、全く揺らがなかった。店内で泣き叫んでも揺らがない親なのだ。押してダメな時点で引くまでもなくダメ。

 

今の僕は、100円や200円のお菓子なら平気で買えてしまう。コンビニとゴディバがコラボしたスイーツだって買えてしまう。この金あったら牛丼食えたな、と考えてしまうような所得の多くない成人男性だけれども。

 

欲しくても買えない感覚は久しぶりで、ストレスであると同時に少し新鮮でもあった。

 

欲しくても買えない。それと同時に欲しくても買わない、という感覚にもなっている。


成分表示を見ると、とてもじゃないが買う気になれない。メロンパン1個で40グラム以上の糖質を摂取することになってしまう。大好物だったチョコチップメロンパンなんて50グラムオーバーだ。

今はもう、1つでも食べられない。2つ食べなきゃ1日を締められなかった日々があったというのに。

 

思い出はいつだって過去の中だ。さようなら、チョコチップメロンパン。

 

糖質量どころか、カロリーすらろくに計算せずに食事を摂取してきた。糖質を気にして食べ物を選ぶようになると、今まで通りには選べない。

糖質ばっかり摂取していた自覚はあるけれど、量を気ににするようになって、この数年の食生活が糖質漬けだったと感じる。

 

低糖質を売りにしているものを除けば、どのパンを選んでも30グラム以上の糖質が含まれている。僕が好んで食べていた菓子パンは殆どが50グラム程の糖質が含まれていた。それを2つとか3つとか食べていた。

菓子パンだけで150グラム。それとは別にご飯やパスタを食べていたのだから、糖質にしっかりと漬けられた体になっている。健康な体を取り戻すには時間がかかるだろう。

 

低糖質のデザートをスーパーやコンビニで見かける。カゴに入れていく人も多い。

僕はずっと、こういうデザートは要らない、と思っていた。ヘルシー路線のジャンクフードに対する気持ちと同じだ。だったらこの店来ないよ、食べないよ、と。

 

しかし、気持ちというのは変わるもので、糖質制限を始めた今では素敵な商品にしか見えない。


首の皮一枚繋がった。まだ自分の人生から甘味を切り離さなくていいのだと嬉しくなる。

その一方で、こういうのを定期的に食べちゃうくらいなら、月に1、2回ふつうのデザートを食べた方が幸せなんじゃないか、という気もしている。

 

低糖質にしなくていいから一口サイズの商品を作ってもらいたい。そういうのってあまり見かけない。
銀だこ1粒くらいの大きさで、糖質は10グラム以内が理想。値段は税込みで80円以内。

 

一口食べたいだけだから。


低糖質を意識するようになると、食べられないストレスを抱えやすい。量よりも選択肢の少なさがストレスになる。

 

低糖質のデザートが素敵に見えるのは今の自分の状況で選べるものとして、ベストなものに思えるからだ。

 

ねぇ美咲、今の彼氏が1番素敵に見えるって言っても、菅田将暉くんも、竹内涼真くんも選択肢に入ってなかったよね?
真剣に想像して。その2人とも付き合える状況に自分が置かれているとして、本当に今の彼氏が1番素敵って言い切れる?

 

その感じ。他の選択肢もあるんなら、簡単に揺らいじゃう程度のベスト。

 

既存の菓子パンやデザートを一口サイズにして80円以内で発売したら、結構売れると思う。既存サイズでは選択できない糖質制限ダイエッターにとっては渡りに船の割安商品。

 

どうしても食べたいけど、まるまる一個は糖質量が多すぎて食べられない。130円払って買って、一口だけ食べて、残りは捨てるか他の人にあげるかではもったいない。

 

捨てられる菓子パンより捨てるこっちの気持ちがやりきれない。食べてしまった罪悪感と、もったいない捨て方をする罪悪感とのダブルパンチ。

 

一口食べて残りを捨てるやり切れなさから解放される。そのうえ既存のサイズを買うより安く済む。


割高に見えるけど割安にも見える。おばあさんに見えるけど、少女にも見える。そういう状態。トリックアート。

 

糖質制限ダイエッターにとっては、割安に見えるようになっているトリックアート品番はもっとあっていい。

 

ちっちゃくして割高にしてたくさん売れたら、製造元は儲かると思うんだけどな。ちっちゃくすることが付加価値になるなんて今の世の中そうそうないと思う。


食材の質も産地も、製法も関係ない。ちっちゃくするだけ。5個入りで120円ぐらいで売ってるやつがあるんだから(薄皮クリームパンみたいなやつ)、技術的には何の問題もないんじゃないかな。

 

糖質は10グラム以内。
値段は80円以内。

 

どこかしらのメーカーの方、よろしくお願いします。
糖質制限ダイエッターにとって、ベストな選択肢になると思うのですが・・・。