いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

春先になんか感傷的に書いていたけど、あいつらとっくに内定もらって解禁日には正式内定で晴れて正社…ちくしょーめ。

バイト先の大学生たちは、一斉に就職活動を始めた。サラリーマンとして生きていくなら、絶対に負けられない戦いだ。

 

あなたの長所は何ですか?

志望動機を教えて下さい。

 

定番の質問に吐き気がしていた。

 

あれからもう6年。


7度目はすぐそこまで来ている。


 

スーツはもう捨てた。ネクタイの結び方も覚えてはいない。もう就職できる気はしない。

フリーターにどっぷり浸かった僕の
メンタリティは社会人規格に対応していない。

 


この先の人生で、御社って言うことはないだろう。御社って入力するのも今回で最後だろう。


 

御社御社御社御社御社御社御社御社御社御社御社御社御社御社。

 


一生分入力してやったぜ。どうせ最後だから、一回でも一生分だけど。

 

この春から就職活動をしている大学生は、何度御社と言うのだろう。そもそも御社って言い方で合っているのだろうか?

この程度だもの、そりゃあ就職なんてできるわけがないのさ。


 

就職活動をしていた時、いくつかの企業でエントリーシートは企業へのラブレターのようなもの、と言われた。

面接はプロポーズのようなもの、とも。

 


僕の参加したところだけ?割と誰でも知ってるような大手企業でも言われたけどな。


 

ラブレターだとかプロポーズだとか、恋愛に例えたがる。言わんとしていることはわかる。それに
学生にとって身近な例えだと思う。

 

それ故に不誠実さを感じた。

就職活動っていうのは、不誠実さを誠実さで上手にラッピングできるかどうかを問われている部分があるのかもしれない。そんな気がする。


 

一生のうちに、人は何度プロポーズをするのだろうか。一生に一度の時代ではないにしても、スマートフォンの機種変更をするような短期スパンではないだろう。

 

2年に一回とか、最新機種がリリースされるたびにとか、そういう頻度でするものではないだろう。


 

5年振り2度目とか、12年振り3度目とか。
久しぶりに甲子園に返り咲く学校くらいの間隔なら、そこに真実味を感じられる。まだわかる。

 

でも2年連続9度目、この夏は過去最高のベスト4を目標にしています、って健大高崎高校みたいなことを言われると、どうせそのうちにまた・・・と思ってしまう。

 


当時を振り返って思うことは、嘘でもそう言えばよかったのに、ということ。

嘘でもいいから御社に入社したいです、って(あ、ここで御社出た)言えばよかったと思う。
そうしていたら正社員として就職できていたとは限らないし、その方が幸せだったとは限らないけれど。でも…。

 


たまたま求人情報見ていて、条件が良さそうだったから説明会に応募してみただけ。


エントリーシートはラブレターだとか、面接はプロポーズだとか言われたことに引っかかったことにして、自分に言い訳をしていた。


 

好きでもない相手に告白する人より、告白しない方が誠実でしょ?

合コンでお持ち帰りするために好き好き・可愛い可愛い、って言う男みたいな不誠実さを生憎持ち合わせていないものでして。


むしろ僕の誠実さがもっと評価されるべきなんじゃないの?


 

それぐらいのことを思っていた。
同じようなことを今でも思うけど。

 

いま就職活動をしても、同じ言い訳をしてすぐにやめてしまうかもしれない。


結婚できれば誰だっていい、ってプロポーズを乱発するからブラック企業に入社することになるのだし、ミスマッチが起きて、離職率が高まるのでしょう?


 

でも、第一印象最悪のあいつに気がつけば私・・・。いつもあいつを目で追っている。

 


少女漫画にあるように、振り向けばそこには愛情と呼べるものが芽生えている可能性がある。

もちろん芽生えない可能性も。

 

当時の僕は、
自分にとって都合の良い可能性のみを検討していった。だから今の僕に用意されていたのはこの現状。


 

咲かなきゃ散らないのにね。

散らないことばかり先回りして考えちゃって。

 

まだ着慣れないリクルートスーツに身を包んだ彼は今日、何社にプロポーズするのだろうか?


家に帰ってラブレターを何通書くのだろうか?


 

素敵な縁があることを願う。