いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

反動ましまし

痩せたいっていうよりも、いい方に変わることを期待していた。実験がてら体質改善できたらいいな、くらいの気持ちで。

 

1ヶ月間固形物を食べないで過ごしたあとの身体と心の話。

 

糖質制限の本を読んだのが4年程前。

それ以降、大盛りを我慢する小さな努力に始まり、お菓子を食べないとか、ジュースは飲まないとか、色々と試してみた。

 

そうやっているうちにたどり着くのは節制した食事。 結局そこだった。

 

糖質を制限すると、確かに1日を通して自分が安定してくる。

食前、食後で発生する波が小さくなる。血糖値の上昇でぼーっとする感覚から解放される。

 

しかし、それが続かないのが私の愚かさであり、人間の弱さ。体質改善やらダイエットやらがいつだってブームなのは、その証明。

 

新規ユーザーの開拓が抜け目なく行われているわけではなく、熱狂的なリピーターがブームを支えている。 糖質制限の効果は実感したものの、常に糖質を制限することを意識しているのは疲れる。

 

美味しいものは脂肪と糖でできている、とCMのキャッチコピーが言っております。

 

カロリーオフのアイスもケーキもパンも気休めにしかならない。

カロリーオフで食べてもアイスはアイス。だったら普通にアイスを食べて、その分他で調整したらいいじゃないか、と考える。

 

我慢するのは精神衛生に良くないよね、と考えて、普通のアイスを食べて、その後の調整は一切しない。

 

あんなに大袈裟に倒れたのに、カードが出ないし笛も鳴らないと分かれば、すっと立ち上がるのがネイマール。

あんなに理屈を並べ立てて普通のアイスを食べたのに、理屈が決まればいつの間にやらポテチも買ってて、調整やめちゃうのがマイルール。

 

糖質制限は向いてなかったので、断食へと舵を切る。3日断食は何度かやったことがあったので、それをベースに期間を伸ばしてみることにした。

 

まず決めるのは、ストイックにはやらないということ。気持ちが萎えたら即終了。

あとは、野菜ジュースとか、具なしの味噌汁とか、飲むヨーグルトとか、そういうものはありにするということ。もちろんコーヒーもあり。

 

自分の中で固形物でない、という認識のものは摂取していいことにした。

 

最初の3日はコーヒー以外は水だけの摂取で過ごした。ここまではやったことがあるので、気持ちも身体も平気で過ごせた。

4日目から7日目は具なしの味噌汁と野菜ジュースを一杯ずつ摂取。踏ん張りがきかないというか、力を入れるのがすごく億劫になった。

 

8日目から14日目まではコンビニで小さい飲むヨーグルトを買って飲んでいた。摂取するものが増えると少し楽になるのだが、その効果も2日程度。慣れると体のだるさは戻ってくる。

 

15日目から30日目までは固形物を口にしていないだけだった。 飲むヨーグルトも、野菜ジュースもぐびぐび飲んだ。

固形物を食べないというルールだけは守っていたものの、何をしたいのか自分自身でわからなくなっていた。 たくさん糖が入っているので、飲むヨーグルトでも、野菜ジュースでもぐびぐび飲めば身体に力が入るようになる。

 

顔と手足はガリガリなのに、お腹だけはぽっこりしている。

30日が経過して、固形物を解禁する。

 

ぐびぐびと飲んでいたヨーグルトが復食のような役目を果たしていたらしい。

長年工場の隅に置きっ放しにしていた機械を再稼働させた時のような、復食特有の胃腸の動きは感じられなかった。

すんなりとなんでも食べることができた。

 

固形物を解禁してからの1ヶ月は全てを無に帰すような食生活になった。 お腹は減っていないのに、食べることがやめられない。

 

食べたい食べたい、食べたい食べたい食べたい、食べたい!!!!!

 

衝動が波状攻撃してきた。

お腹は減っていないのがわかっているのに、食べないでいられなくなった。一口食べたらいらなくなるとわかっているのに、カゴの中に食べ物をいくつも入れてしまう。

 

顔は丸々として、手足はぶくぶくになった。

 

糖質の過剰摂取が原因だろう、

手のひらにいくつもの黒い筋が走る。

 

理屈で自分を丸め込めない状態が続く。 押さえつけすぎた。反動があまりにも大きく、止めようがなかった。気がすむまで食べさせる以外に収めようがなかった。

この時期に読んでいた投資の本の一文が胸に刺さる。

 

出来る限り小さくしたリスクの中で、最大の利回りを目指す。

 

結局は日々の節制なのだ。長期的な視点に立てば、そこ以外には辿り着かない。