いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

素手では勝ち目がなかったけれど。

使える武器は全部使ったらいい。

美男美女は意図していようがなかろうが、その整った顔面を武器に生きている。

僕は僕でアシンメトリーの容姿を武器に生きている。ダメージを与えられるのは自分自身だけど。

 

うっかり自分のアシンメトリーフェイスを棚に上げて美人の悪口を言おうものなら、お前が言うな、と針の嵐が降ってくる。

 

確かに美人だけどさ、絶対男のことをアクセサリーかATMとしか思ってないよ。

間違いなく美人だけどさ、かきあげる髪型の女にまともな奴なんて1人もいないよ。歴史が証明しているよ。

 

降りしきる針の嵐。穴だらけの身体にされるかと思いきや、そうだ!そうだ!!と共感のバリア。お陰で 穴だらけの身体に糸を通されたマリオネット人生をなんとか回避。

 

男の人は胸ばかりを見て、私のことをちっとも見てくれない。

 

胸の大きな女性がそういった時、なんと声をかけるだろうか。

好意を寄せてくれる男性は…というニュアンスの話だった時なんと声をかけるだろうか。

 

それは武器なんだからさ、利用したら良いんだよ、と言うだろう。 こんな答え方になるのは男女問わないのでは?

 

美人はさ、顔面を武器にしているでしょ?それと同じ。武器が違うだけだからさ。

 

それは傷つく必要のないことだよ、と伝えるだろう。 顔面も胸も武器だから、ないよりある方がいい。顔面や胸は入り口に過ぎない。

 

ボーカルがものすごいイケメンのバンドが、それだけで売れるなんてことはない。

一番可愛い子が一番の人気者になるとは限らない。

そこを含めたトータルで好きとか嫌いとか、って話だから。

 

ものすごいイケメンのボーカルだけど、楽曲微妙で、歌い方が鼻に付くうえに音痴、だったら流石に応援しない。

 

一番可愛いのは否定しないし否定できないくらい圧倒的だけど、自分を中心に世の中は動いている、みたいな態度のモデルには、ステップアップと称した女優転身後に、流れ星にお願いをする。

ヒロインの親友役のオファーが沢山届きますように!!!

 

僕の人生に大逆転のモテ期を到来させるには、金持ちになるしかない。富をありあまらせるしかない。

薄っぺらいお礼の言葉を聞くだけとわかっていて、それでもエルメスのバーキンをプレゼントできるくらいに。

 

女の人は僕の向こうの収入を見ているだけで、僕自身のことを見てくれない。

 

ありあまるほどの富を得た僕(仮)がこう言ったとき、周りの人はなんと声をかけてくれるだろうか?

 

男女問わず、それは武器なんだからさ、利用したら良いんだよ、と言うだろう。 男前はさ、顔面を武器にしているでしょ?それと同じ。武器が違うだけだからさ、と。 それは傷つく必要のないことだよ、と伝えてくれるだろう。

 

なんか引っかかる。

そのまま飲み込めない。

 

理屈はわかるけど、なんか違う。

 

飲み込むには怖い大きさの小骨がある。

 

収入の多さも、胸の大きさも、整った顔面同様に武器の1つだ。利用しない手はない。それを利用することは自然なことだし、相手が勝手に魅了される側面もある。

でも、収入も胸も、顔面とは決定的に違う。

 

収入も胸も、ある程度の人格形成が終わった後に手に入れるものだ。これらには、相手にされなかった過去がある。

 

手に入れた途端に相手にされるようになった。

 

戸惑いが生じるのは当然のことだ。 相手にされなかった過去を遠くに蹴り飛ばして今のモテ期を満喫できるようなら、自分を見てもらえないような気がする、なんて悩んでいない。

 

胸が大きい、収入が多い。 使える武器は使っちゃいな、と思っていたけど、そう単純な話ではないようだ。

 

ムカつく奴いたらこれで殴っちゃえば良いからさ、と金属バットを渡される。釘が打ってある漫画でしか見たことのないやつ。

それを渡されて、ムカつく奴のことを殴れる?

 

感覚的にはこれとあんまり変わらないかも。確かに使える武器だけど、流石にこれでは殴れないよな…ってなる。

 

素手では勝ち目がなかったけれど、手に入れた武器でも殴れはしない。

 

使うのをためらうその優しさを、誰か見つけて愛してくれよ。