いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

ルールを知らずに参加だけする

バイト先にいる何人かの大学生は、無事に就職活動を終えた。そのほとんどが、6月1日の解禁と同時に内定を得た。

 

僕が就職活動をしていた頃はリーマンショック後の就職氷河期で、ゼミの同期の半分は就職が決まらないまま卒業を迎えた。

当然、僕も。 同期のレベルが低かったという見方もあるけど、それなりに倍率高いゼミったんだよなぁ。

 

当時と状況は違う。就職活動をしている人間も違う。志望している業界や企業も違うだろう。

でも、結果としてバイト先の大学生たちは就職先が決まった。

あっさりと。

解禁日に。

 

一緒にバイトをしていて、こいつ全然ダメだな、って思う子もあっさりと就職先が決まった。大企業ではないけれど、あー名前知ってる!ってみんながなるくらいの会社。

 

来春からは、彼は名の知れた企業の正社員で、僕は相もかわらずフリーター。

 

敬語で喋った方がいいのかな?

タメ口のままでいいけど、休憩室の座り心地の良い方の椅子は譲んなきゃ駄目?

 

どうしよう、ボーナスの使い道の相談をされたら。その時に冗談を言える自信がない。

社会的な地位が完全に逆転する。

 

年上で、バイト先の先輩で、時給が30円高い。この程度のアドバンテージは、正社員の肩書きの前では無力そのものだ。

 

僕が就職活動をしていて嫌だったのは、自分の長所を履歴書に書いたり面接で聞かれたりすること。

これはどうしても無理だった。生理的に無理、ってやつだ。

 

自分の長所をすらすら言える奴はろくなもんじゃねぇ。当時は強く思っていたし、今も変わらずそう思う。

 

大学を卒業した後、どういうわけだか日記を書くようになった。毎日書いてきて、恨み辛み、憎悪の全てを書きなぐってきて、随分と自分に対する理解が深まってきた。ノートはもう50冊を超えた。

 

今のこの理解の状況で、就職活動を行なっていたら、どうなっただろうか?

 

答えはすぐに出た。

 

「だとしても、うまくいかない」

 

自分のこの冷静さが憎い。

 

どっちみち、長所のところで躓く。それに、一緒にバイトしていて全然ダメだなと思う子がうまくいったものを、僕が上手くいくわけがない。そう考えると、しっくり来た。

 

ノリが違う。

ルールが違う。

競技が違う。

 

そんなことを続けざまに思いついて、ハッとした。 就職活動ってどんな競技で、どんなルールで行われているのだろう?

 

就職活動やるぞ。

自己分析するぞ。

志望動機考えるぞ。

SPIの勉強するぞ。

OB訪問するぞ。

 

時期がきたからやっていただけで、競技そのものを理解していなかったし、どんなルールで行われているのかも全く理解していなかった。

 

野球の試合に出るのに、ルールを全く理解していなかったし、知ろうとしていなかった。 ストライク3つでアウトになること知らずに打席に立っていた。

3回目のストライクの後にバッターアウトって言われたのはなんで? 打った後に走るのはファーストなの?サードなの?セカンドじゃないのはマウンドの盛り上がりで転びやすくて危ないから?

そんなことすら理解しないまま試合に臨んでいた。

 

自分の就職活動を振り返って、なんで上手くいかなかったのか、と悩むのが恥ずかしくなる。

 

野球がどんな競技かも、どんなルールかも理解せず、バットを持った人はみんなそこにいくからじゃあ僕も、って打席に立っていただけだった。

 

そりゃあ上手くいかないよ。

 

打席に立つ前に、ルールブックに目を通しておけよ、って話だ。