いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

ルノアール、くつろーぐ、はかどーる

いつもなら通り過ぎる店の前で、立ち止まる。いつもより部屋を出るのが遅くなったからか、連日の正月バイトにやっと区切りがついたからか。

 

駅に着いた時、いつも行くコーヒーチェーンが閉店するまであと1時間しかなかった。

行くかどうか迷う。コーヒーを飲むことを目的に家を出てきたのだが。

閉店時間まで1時間ということは、時間を気にせずにのんびりとできる時間は40分程度しかないということ。1時間はのんびりとできる時間が欲しい。

 

閉店が近づくと、片付けやら何やらで店内は落ち着きを失っていく。

店内の雰囲気が少しずつ変わっていく中で、関係ねぇよ、とくつろぎ続けることが僕にはできない。それではお暇しましょうかね、とすんなりと帰るには月収で50万くらいは必要だろうか。

 

嫌われるきっかけを自ら提供したくないので閉店ギリギリまで粘ることは避けている。

無意識の行動で店員に嫌われることが多々あるのだとしても(接客のバイトを経験した人ならみんな知っている。悪意の有無は関係ないのだ)。

営業時間内は滞在する権利がある!と開き直ってしまったら、何かがお仕舞いだと思っている。

閉店に向けたそわそわが店内に漂い出したらすぐに引き上げる。

 

しっかりくつろぐためにも店に嫌われないためにも、閉店まで1時間半は残っていて欲しい。

閉店までは1時間か…。

 

いつもは通り過ぎる店の前で立ち止まる。営業時間が目に入り、後ろ髪を引かれる。

前髪では量と密度、毛根の根性が不足していて引くだけ無駄だが、後ろ髪なら引く価値がある。量・密度・根性すべてが必要量に足りている。

いつもの店よりも2時間遅くまで営業をしている。3時間あれば十分にのんびりと過ごすことができる。

 

ルノアールに入るのはたぶん3回目か4回目。

記憶の中のルノアールは、居心地からソファの座り心地まで、心地という心地は全てが良かった。優しくないのは私の懐に対してだけ。

 

この量でこの値段ですか?

過去のイメージを払拭することのない抜群の安定感。再会が久し振りだろうと関係ない。いくつになってもお変わりないようで羨ましいこと。

 

この量でこの値段…と感想を抱きながら、自己矛盾に気がつく。

そもそものんびりと過ごしたいんだよね?

 

美味しいコーヒーのついでに居心地の良さを求めているのか。

居心地の良さのついでに美味しいコーヒーを求めているのか。

 

自分は完全に後者であることにやっと気がついた。

 

コーヒー好きだけど味はよくわからない(判定は美味しい・美味しくない、好き・嫌いの4つ。しかも完全に主観に基づく)。混んでいて狭いカウンター席しか空いていなかったら他の店に変更することが多い。

 

のんびりと過ごせる状況で、美味しいコーヒーが飲める店。

僕が求めているもの、優先順位はこれだった。

 

久しぶりのルノアールは居心地が良かった。

コーヒーは美味しいし、ソファはふかふかだし、隣の席との間隔は広い。

カタカタとキーボードを叩いていても、隣の席の人に何を書いているかを覗かれずに済む。

 

こんなに実のないブログを書いているのに、周りからは仕事をしているように見えていただろう。

真面目な顔をしてキーボードを叩いていれば、ルノアールがそれらしく変換してくれる。

エントリーコストが高い場所の有難い効能だ。

 

居心地が良くて、遅くまで営業をしていて、やる気になれる。ルノアール様様。

コーヒー1杯で600円近く払うと思うと、ブログを書く身に気合が入る。店内で過ごす時間の中に、だらだらとスマホをいじっている時間はない。

成果で元を取るしかない、と集中せざるを得ない状況に追い込まれるのだ(有難い効能はここにも)。

 

再訪はすぐだろう。ものすごくはかどった。

 

*この記事はルノアールで書いたものではありません(本当に本当の本当)。

念のため、自己防衛のため補足をさせて頂きます。