いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

唇のぷつぷつ(フォアダイス)が増え続けているので、病院に行って診察してもらいました⑴

いつもとは反対のホームで電車を待つ。

いつもなら寝ている時間、いつもとは違う駅構内の顔触れ。

 

夕方にバイト先に向かうために乗る電車とは雰囲気が違った。車内には少し緊張感がある。

乗車率が高く、席に座ることができない。急行が止まる駅に着くまでは、つり革につかまることすらできなかった。

夕方の電車内と同じようにスマホを見ている人は多いが、とても窮屈そうだ。振り分けられたパーソナルスペースが夕方よりも明らかに狭い。

 

朝の出勤時間帯の電車は色々と息苦しい。

正社員の肩書きと引き換えに毎朝の通勤がこれになると考えると、躊躇してしまう。

 

給料は良くなるだろうし、一応のボーナスや有給もあるだろう。そして何よりも日中の労働で今と同額以上を稼ぐことができる。

今の僕の生活は、出勤時間の後ろ半分が深夜時給になることによって支えられているのだ。

 

日中の労働で今と同額以上を稼げたり、正社員の肩書きを手に入れられたりすることで、心身の健康状態が今よりも良くなる。そういう予感はある。

 

しかし、毎朝の電車の息苦しさがセットになっていると思うと転職することをさほど望めない。舞いこんでいない話を都合よく想像するだけでこれだ。

電車通勤のストレスのなんと大きいことよ。

 

会社員の皆さん、いつもご苦労様です。

 

会社員の人は大変だな、と思いつつ3回の乗り換えを経て目的の駅にたどり着く。

 

乗り換えても乗り換えても満員御礼。これだけ混み合っているなら次の電車を待とうかな、と一瞬頭をよぎるが、その考えをすぐに打ち消し背中から車内に流れ込む。

次を待っても同じこと。乗客が入れ替わるだけで、状況は何も変わらない。

 

目的地には20分前に着いた。初めて降りる駅、初めて向かう場所。目的地近くのコンビニのATMで5万円を引き出してから向かった。

 

診療開始の20分前、すでに5人が列をなしていた。最後尾に並び、受付開始を待つ。

 

所持金は5万円、保険証は持ってきた。保険適用なら間違いなく足りる。適用外だと場合によっては足りなくなる。その時のためにクレジットカードも財布に忍ばせてある。

 

皮膚科の治療っていくらくらいかかるんだ?レーザー治療の場合、いくらくらいかかるものなんだ?

 

なんとなくの相場は調べてきたけど、実際に僕の唇に必要な治療費がいくらなのかは見当がつかない。

 

レーザー治療を受ける可能性も視野に入れて家を出てきた。僕は、朝一で皮膚外科を訪ねていた。

 

遡ること2年前、唇にぷつぷつと小さな白い粒を見つけた。5つか6つあった。

寝て起きて、いきなり0→5ということはないはずだ。1だった頃も2だった頃もあるに違いない。

 

見つけてからは、ぱっと見でもぷつぷつとした何かがあることを視認できた。それなのに、気がつくまでは一切見えていなかった。

 

インターネットで「唇」「ぷつぷつ」で検索をかける。ヘルペスや口唇炎がトップページに表示された。

 

色々なサイトの情報をみて、それらしい原因に思い当たる。

そういえば、最近歯磨き粉の種類を変えたぞ。

歯磨き粉とか化粧品が肌に合わなくて炎症反応が起きることがあるらしい。

 

ビタミン不足や不規則な生活等々、肌の調子を悪くする要素はたくさんある。しかし、それらが原因になるとすれば、もっと前から異変が生じているはず。大学を卒業して4年以上を不規則・不摂生で過ごしてきたのだ。

 

急にできたぷつぷつの原因を、最近種類を変えた歯磨き粉、と考えてみると収まりがいい。

生活習慣や食習慣は、その炎症反応を大きくする要因。

 

歯磨き粉を元に戻し、念のためリップの使用量を減らす。

 

1週間、1ヶ月、2ヶ月…半年。

 

ぷつぷつはすっかり定住していた。外来種の繁殖力の如く、範囲は広がり数は増え続けた。

数えることはとっくに諦めている。

 

痛みも痒みもない。腫れてもいないし、熱を帯びてもいない。ただ、ぷつぷつとした白い何かがあるだけ。それが増え続けているだけ。