いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

ミックスナッツッツ。

せーので指をさしたら、1番人気はカシューナッツだろうか。

人気がないのはくるみで、マカダミアナッツは性格に難有りだけど結局人気?

アーモンドはダメ。アーモンドだと、選択が現実的すぎて一瞬場が固まってしまうから。

 

え、マジで?いつから?ってなりそう。俺は応援するよ、って背中を押すやつまで出てきてしまう。

強いて言うなら、って話じゃなかったの?めんどくさいなぁ。

 

妄想に花が咲く。

 

糖質を控えているので、最近はミックスナッツが主食として大活躍。アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカダミアナッツの4種類。


ガリボリとナッツを食べながら、考える。

この4人の中でつきあうならだれだろう?

 

くるみは、記憶の中で良い奴として生き続ける控えめな子。優しさが真空パックされたような旦那と幸せに暮らしている未来が見える。

 

大学在学中から5年付き合い、結婚して子供が生まれる。一人息子が進学で上京したのをきっかけに、また夫婦2人だけの生活に戻る。

 

テーブルを挟んで向かい合って座り、なんか家の中が広くなっちゃったね、としみじみするときまで、旦那の優しさはほとんど鮮度が落ちない。そんなイメージ。

 

ただ、付き合いたいかというとそうでもない。

自然豊かな場所で人間らしく生活を送りたい、って思うのと似ている。とはいえエアコンの効いた部屋でスマホいじってたいし、夜中にふらっと行ける距離にコンビニ欲しいし、みたいな感覚。

 

妄想なんだから、その中でくらいもうちょい可愛い子と付き合わせてよ、ってことだ。しのごの言ったけど、結局は。

 

マカダミアナッツのいいところは、圧倒的にリアリティがないところ。純然たる妄想行為。
一軍のあの子と三軍の自分じゃ身分が違う、と卑屈になる必要がない。

 

しかしこれが付き合わないんだなー。身分の違いは紛れのない事実だけど、妄想の中でしか付き合えない美人なんだけど、マカダミアナッツとは付き合わない。

ノリが嫌いなんだよね。ノリの違いは身分の違いよりもよっぽどしんどいよー。

 

ノリの違いは我慢ができない。結婚までたどり着かない。たどり着けない。

だから、統計上では離婚理由にならないのだ。

 

ノリが嫌いなんだよね、の理由1つで付き合わないことを選択できる。妄想の中だけは決定権がこちらにある。

マカダミアナッツの相手をしてあげている、という入り口で妄想を始めるだけで、もう楽しい。怯える必要はないし、遠慮する理由もない。

 

カシューナッツには遠慮が必要になる。妄想の中ですら嫌われることをしたくない。

カシューナッツは、大人しいけど抜群に可愛いから一軍にいる子、みたいなイメージ。どっちかっていうと1つ下のグループの子と一緒に過ごすことが多い。

三軍の我々にも分け隔てなく接してくれる。

 

だから妄想の中とはいえ嫌われたくはないし、どうにかして好かれたい。
妄想の中なんだから好かれたことにしちゃえばいいのだが、でもそんなうまい話があるわけないよな、と思ってしまう。


そんなうまい話はこの世の中にはないのだ。君は人生経験が足りない、一度親元を離れて社会に出てみなさい。

説教が必要になる。

 

カシューナッツに対する妄想って、現実から2歩3歩しか理想に進んでいかない。振り向いてくれればな…くらいまでしか進まない。

 

放課後に職員室に寄って、少し遅めに駐輪場に行ったら、偶然その子がいる。

周りには誰もいない。


あ、って思ったけど何も言えず、自転車のカゴにカバンを突っ込んでそそくさと駐輪場を出ていく。

校門を出てすぐの信号に引っかかってぼーっとしていたら、後ろから「家こっちなんだ!」って声をかけられて途中まで一緒に帰ることになる。


並走しながら、僕はカシューナッツが話すことにただ相槌を打っているだけ。気の利いたことを何も言えないまま、並走を続けていく。

しかし、別れは突然にやってくる。

 

私こっちだから。じゃあ、また明日学校でね。

 

じゃあ、また明日学校でね。
じゃあ、また明日学校でね。
じゃあ、また明日・・・。

 

頭の中で何度も何度も反芻をする。

生粋のストーカー気質なら、私こっちだから、に反応してしまう。遠ざかっていく背中と、最後に曲がった角を思い出すだろう。

だけど僕は違う。こっちはピュアだから。妄想といえどピュアだから。

 

別れの言葉と後ろ姿をきっちりと噛み締めて湯船に浸かる。あら、今日は随分長湯だったのね、と母親に言われて、うるせぇよ、と軽くキレる。

思春期を爆発させる健全にしてピュアな妄想を行う。妄想マンシップに則り正々堂々と。

 

アーモンドは…もう疲れたから、いいや。カシューナッツほどキーボードを打つ指先に気持ちが乗ってこない。

 

あれだよ、あれ。実際に食べ続けるならアーモンド。味気ないこともなく、くどくもなく。

アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカダミアナッツのどれを食べ続けますかって話なら、カシューナッツと迷うけど、なんだかんだアーモンド。
うん、それが1番現実的な選択だ。