いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

中西哲生さんに怒られる

コスタリカ戦をテレビで見ていて、この記事の存在を思い出した。公開するのに丁度いいきっかけを貰えてラッキー。

以下、ワールドカップが始まったときにnoteで公開した内容。

 

 

サッカー、サッカー、サッカー。


新聞もテレビもラジオもネットニュースも全部サッカー。


 

でも、日本の試合じゃなくても結局気になるのがワールドカップのすごいところ。

コロンビアに日本が勝つなんて思いもしなかった。勿論、希望を持って中継を見ていたけれど、それはなんというか、心の内にしまっておくやつ。

 


クラスで一番可愛い子に、帰りの方向一緒だよね、自転車の後ろ乗せてもらっていい?って一回くらい言われたい、の感じ。


3年通う学校なんだから、一回くらいそういうラッキーちょうだいよ、って。

 


勝って欲しかったけど、本当に勝てるとは想像していなかった。相手が10人だったとか関係ない。ハメス・ロドリゲスの不調とかも関係ない。

 


捨てられなかった希望が、現実のものとなった。どきどきが止まらない。

テレビ中継を見ていただけなのに。


 

ワールドカップが始まって、思い出した。


南アフリカワールドカップのときに、中西哲生さんに怒られたっけ。
2010年、僕は大学生だった。


 

通っていた大学で、中西哲生さんが特別講師を務める講義を履修していた。スポーツとビジネスについて、だったと思う。

10数回の講義を受けた。
講義の最後には質疑応答の時間が必ずあったのだが、毎回と言っていいほど質問者が少なかった。

ゲストを招いた回には、さすがの中西さんも不満顔だったことを覚えている。

 


みんなの前で質問するのが恥ずかしい人のための救済措置はあり、講義後に質問に行くことが許されていた。僕も講義後に質問に行ったが、すごく丁寧に答えてくれた。

 


中西さんが講師を務めている期間中に南アフリカワールドカップは開催された。
日本はグループリーグを突破して、ベスト16に進出。

 


チームは大会直前の強化試合で思うような結果が出せず、調子の上がらなかった中村俊輔選手がスタメンを外れた。


代わりにスタメンに入ったのが本田圭佑選手で、同大会における彼の活躍はご存知の通り。


 

完全なるにわかファンの僕は、大会が近づくにつれてパソコンをいじる時間が長くなった。日本代表についての記事をやたらめったらに読んでいた。


日本代表についてのポジティブな記事は少なく、中心となる選手については様々な意見が書かれていた。


 

その中に1つ、中村俊輔は不要だとはっきり書いてある記事を見つけた。


ワールドカップ直前の講義の後、僕は中西さんに質問をした。

 


インターネットで色々な記事を見ていたら、中村俊輔選手は不要だと書かれているものを見つけました。中西さんはどう思いますか?と。

 


めちゃめちゃ怒られた。

 


表面的には、言葉を選び、丁寧に自身の考えを教えてくれたけど、完全に怒っていた。


字幕が出ていたならば、クソ素人が!知ったような口きいてんじゃねえぞ、と表示されていただろう。


 

その記事は誰が書いたものか。


中村選手が日本代表に必要がない、というのは記者の意見なのか、誰か他の人の意見なのか。


記者の意見だとしたら、その根拠は何か。


他の人の意見だとしたら、その人の意見の信頼性は?


 

記事を鵜呑みにしてはいけない。

書かれていることは誰の言葉で、その根拠は何か。


情報の真偽はもちろん、信用するのかどうかまで含めて自分で判断していかなければならない。


 

上記のようなことを言われた。小・中学生向けのガイドラインではない。大学生が面と向かって怒られたときの内容。


 

僕は絶対に必要な選手だと思っている。

彼の力は、日本代表に絶対に必要だ。


 

中西さんは、中村俊輔選手についてそう答えた。
自分から聞きに行っておいて恥ずかしくなったのを覚えている。

具体的にどんなところがどう必要なのかを説明されたわけではなかったのに、自分が無知であることを実感するには十分だった。


中西さんは中村選手の必要性を疑っていなかった。


 

あれから8年の時が流れた。

あの時の中村俊輔選手に近い状況なのは…


 

あの日のように質問をすることが出来たなら、中西さんは何と答えてくれるだろうか。

質問をする僕は、どういうことを聞くのだろうか。

 


あの日と変わらず無知を晒すのだろうか?