いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

銭湯でなら張らない見栄なのになぁ…。

iPad miniを手に入れるには約5万円の支払いが必要だった。

小さくない金額だ。レジで会計をしてもらう僕は財布からクレジットカードを取り出していた。支払い方法に現金の選択肢はない。

 

正直なところ、5万円の支払いならボーナス払いにしたい。1月末まで待ってほしい。

来月末なんて言わないで、1月末。良い子にしてるから、出来ることなら免除にしてほしい。

 

5万円なんて正社員として働いていたとしても小さくない金額だと思うんだけど、どうなんだろう。

大学を卒業して入社した会社で迎える8年目の秋。同期の中で一番出世した奴で課長くらい?

どれくらいの月収なのだろうか。手取りで30万、ボーナス込みの年収で400万円を超えていたらかなり良い部類だろうか。

繋がりのある同級生が一人もいないから、相場がわからない。

 

ネット通販でなら、1万円程度でもボーナス払いを選択することがある。翌月の一括払いが平気な時でもボーナス払い。

特になんの感情も持たず、選べるんなら選ばしてもらおう、くらいにしか思っていない。

 

会計中の僕は迷っていた。

 

なんというか、銭湯に行った時に感じるアレだ。

自分のサイズが恥ずかしくなるあの感覚。

家で風呂に入る時には全く恥ずかしくないのに(小さい自覚はあるけど)、銭湯に行ったらぎりぎりまで腰にタオルを巻いておきたくなるあの感覚。

更衣室でパンツを脱ぐときに始まる戦いは、替えのパンツを履くときまで続く。

 

店員の心の声が聞こえてくる。

「5万円を一括払いできないのに、えー、iPad miniって無理してまで買うガジェットですかね?」

「クリエイター…じゃないですよね。」

「無理するにしてもガジェット好きなら発売直後ですし…。発売から半年経ったこのタイミングで買いに来ないですよね。えー、なんでですか?5万円を一括払いできないお客さんがこのタイミングでiPad miniを買う理由ってなんですか?」

 

 

 

「お支払い方法は?」

 

カードでお願いします。

 

「お支払い回数はいかがなさいますか?」

 

えーと…あ、一括でお願いします。

 

 

 

言葉に出来なかった想いで、来月の僕は金銭的に追い詰められる。一括払いを宣言したことで5万円の支払いは一月後になった。

銭湯でなら張らない見栄なのになぁ…。