いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

帰省に合わせて痩せておく

いよいよ来週。

夏以来、半年ぶりの帰省になる。前回に比べると少し気が乗らない。太ってしまったからだ。

 

1ヶ月振りに会ったバイトの後輩に「いわにしさん、太りました?」と聞かれた。会うのが久しぶりだし年明け初めてだし、もう少し別の話題から入って欲しかった。

自覚しているとはいえ、「太りました?」が最初に出てくるとショックを受ける。

当たり障りなく正月の話をしてから、「もしかして正月太りですか?」と聞いて欲しかった。

正月の話をしてからなら、心の準備ができていたのに。

 

先生許せません。

このクラスの中に放課後教室に忍び込んでリコーダーの練習をしていた生徒がいます。

放課後の教室の使用は事前の許可が必要なのはみんなも知っているはずです。

9月に一度この問題起きていますよね?

…忘れてしまったんですか?

無許可で教室を利用した佐藤くんが、藤川さんのリコーダーでミュージックステーションのテーマ曲を練習して、近隣住民から騒音のクレームが相次いだことを。

先生悲しいです…同じ問題が二度も起きてしまったことが。

 

これはもう怒られる。この流れならもう逃れられない。

流れの中で心の準備ができていれば、「太りました?」と聞かれたときに上手に受け身をとれていただろう。

 

「お久しぶりです、太りました?」で取る受け身は、致命傷を回避するので精一杯。

せめて「お久しぶりです。あれ、太りました?」と言って欲しかった。

句点を読点にして、あいだに「あれ、」のワンクッションを挟んでもらえば、もう少し柔らかな表情で受け身を取れたはずだ。一瞬の間の後、自覚できるほど引きつった笑顔で「やっぱりわかる?」と返す事態にはならなかった。

 

「顔が丸くなっているんですぐにわかりましたよ。」

彼は鈍感なのか、敏感が故にあえて一歩踏み込んできたのか(ライオンに噛まれた時の対処法)。

髪型変えた?少し明るい色にした?くらいの軽さで素早くリターンを返してくる。バウンド直後を叩いたライジングショット。

こいつは多分、幸せに生きていけるんだろうな。

 

帰省しても終始無言、そして暗い。

幸せに生きていけそうにない僕、受け入れる家族。しんどいしんどい3泊4日。

大学卒業後の2年くらいは本当に暗かった。帰省を促した両親が、自身の提案を後悔していても不思議でないくらいの空気の悪さだったと思う。

ここ数年は振る舞いを反省し、明るく過ごすようにしている。
無理に明るくしたり、無理に話題を提供したりするほどの努力は怠るけれど、間接照明くらいには、穏やかに過ごせる程度には、明るくするように努めている。

 

収入面や生活面で日々不安を感じさせているので、帰省時の様子で不安を感じさせることはしたくないと思っている。

安心してもらえるように、適度に整えた身なりで帰るようにしている。

 

加齢に伴う変化や退化は仕方がない。進行するハゲについては諦めて折り合いをつけた。

残り毛が全てなくなったときに「thank you sold out !」のテロップを出してもらいたい。右上のあたりに。

毛先で遊べない人間の、毛根で遊ぶ逞しさ、ここにあり。

 

服や靴は、綺麗なものを着ていくけれど、一番オシャレな物は身につけない。ボロで帰って心配させることはしたくないが、好きで買った良いやつを身につけて帰って腹を立てられるのも嫌だ。

「え、あ?全く貯金できていないのに?」

ちゃんとした格好で安心させたいが、金かけてまで楽しんでる感じはアパートに置いていかなければならない。

 

痩せて帰るのも同様だ。太って帰って腹を立てられたくない。

 

「ちゃんと食べているの?」

食事と体型についてだけは間に合っていない感じを出した方がいいのではないかと思っている。太って帰るより、よっぽどいい状態だと思っている。

 

心配させないのが親孝行のセオリーだが、心配の余地、介入の可能性を残しておくのも一種の親孝行だ。

「ちゃんと食べているの?」は丁度いいところだと思っている。