いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

記憶違いするにも、入ってきていない情報をどうやって?

2年半振りに電話が鳴り、中学生の時の同級生と会話をしたのがお盆休み(世間でいうところの)。その時からずっと気になっていることがある。


同級生の中には結婚をしている人もいれば、子供を授かった人もいる。かろうじてまだ僕のように独身の人もいるが、少数派。多数決において淘汰される存在。

 

だがしかし、僕のようにフリーターで、禿げが進行していて、鳴らないスマホを所有している3無し人生を送っている人は、そう簡単には見つからない。

 

収入、毛髪、着信ナッシング!!!

 

3無しにちなんで3つ付けたエクスクラメーションマークが憎い。

 

強調してんじゃねぇぞ。1つないだけでも十分に目立つものが3つも無いんだ。放っておいたって目立つんだから黙っててくれよ。

おじさんだって乗り込んだ車両が間違ってたことに気がついているじゃないか。ここは女性専用車両だから出ていってください、ってわざわざ剣のある言い方しなくたっていいだろ。

スタバで買ったフラペチーノ持ち込んで優雅に過ごしやがって。こっちからしたらな、飲みかけのワンカップ持ち込むじじいとあんたは同じ人種だからな。

 

通話をしていた中で、少し不思議なことがあった。
ある1人の同級生の話になった。僕を結婚式に招待してくれた唯一の同級生だ。その彼に最近新たな家族が加わったらしい。

 

男の子、女の子のどっち?

質問をすると、俺も知らない、と言う。

 

なんだそれ?と思った。お前に教えてくれた人も知らなかったっていうのか?

 

あいつのとこに子供が生まれたらしい。けど性別はわからない。

このやり取りが続いてきたことを想像すると、その田舎らしさに呆れるやら懐かしいやら、少し笑えてくる。
情報の裏をとらないまま、噂を律儀なまでにお隣さんに回していく回覧板方式が懐かしい。

 

子供産まれるだけじゃなくて、家も建てるらしいよ、ってことを教えられた。どういうわけだかそれについては知っていた。

 

あ、それは聞いたことある、と口をついて出た。電話の向こうの同級生は驚いていた。自分で言っておいて僕も驚いていた。なんで知っているのだろう?


相手の反応からすると、子供が産まれるって話よりも家を建てるって話の方が後から出てきたのかもしれない。

 

僕はなんで知っていると思ったのだろう。どこかで聞いた気がしたのだが、どっかで聞くも何も、今回かかってきた電話が2年半振りの同級生との接触だった。


子供が産まれることと同様に、家を建てることも本人から知らされていないし、他の同級生からも知らされていない。

 

正真正銘、どちらの情報も初耳だったのに、家を建てることについてはどこかで聞いたことがあった。

子供が生まれたと聞いた時の驚きが嘘でないように、家を建てると聞いた時の、それは知っている、って感覚も嘘ではないはず。

 

実家に帰省した時に聞いたと考えるのが自然なことだと思う。だけど最近はもう、同級生のゴシップを両親が握っているということはない。

 

誰それは今こういうことになっているみたいだよ、という噂話を入手する情報網はないはずだ。仮にあったとしても、今はもう親とそういう話をしなくなった。

 

3無しの息子に聞かせるような同級生の現状なんて、そうそうない。ちょっとくらい上手くいっていない子の話をしたところで、目の前の我が子の方がよほど上手くいっていないのだから。


言われる僕より、言いながらハッとした時に親の方が傷ついちゃうんじゃないか?

 

誰とも関わりがない中で他の誰かの話とごっちゃになることはない。どう考えても初耳のはずなのに、どこかで聞いたという実感がある。初耳じゃないと考える方に無理があるのに、初耳だと思う方に嘘臭さを感じる。

 

子供が生まれたことについては間違いなく初耳だった。どこかで聞いたと思い込もうにも、無理無理、どこかってどこよ?と思ってしまう。考えれば考えるほどわからない。


なんで知っていると思ったのか。なんで誰かから聞いたという実感があるのか。

 

誰か、は全く思い当たらないし、同級生の誰とも接触をしていないというのに。
同級生のSNSをストーキングしているわけでもないしなぁ。情報が入って来るはずがないんだよなぁ。

 

僕の脳は何を錯覚しているのだろうか。入ってきていない情報をどうやって記憶したのだろうか?