いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

肉といえばステーキ!

糖質制限を始めてからは、今まで通っていた店に行けなくなった。かつやもココイチも天一も、すべて糖質中心の食事になるので通えない。

タンパク質中心の食事を取れる店が僕のレパートリーには入っていない。

 

タンパク質中心の外食というと、僕には焼き鳥屋と焼肉屋とステーキ屋しか思いつかない。

肉を焼く店しか思いつかないのだ。

 

肉を焼く店…。このとき唯一具体的に思いついた店がいきなりステーキで、調べたら新宿にあることがわかった。

気軽に入れて、酒の注文が必須ではなくて、1人でも大丈夫そう。ネットで調べてみた限りでは、僕にとっては都合が良さそうな店だった。

 

店の前には8人くらいの人が並んでいた。時刻は22時を回ったところ。

こんな時間に、がっつり肉を食おう、って人が店の外に並んでいるのを見て、食欲って恐ろしいな、と思った。

 

15分程の待ち時間で案内をされた。インターネットで調べて知ってはいたが、店内に足を踏み入れてみると、やはり驚きや戸惑いは生じる。

狭い、椅子がない。


いきなりステーキの「いきなり」っていうのは、腰を落ち着ける間も無く、って意味のいきなりなのか?
彼女の父親が居間に入ってきた瞬間に、娘さんを僕にください、って言うみたいな。そのタイミングで正解なのはたぶん、応接室に入ってきた取引先の人に土下座して謝罪するときだけだよな。

 

立ち食いのステーキ店内部は、欲望のむき出し感がとても強く感じる。食欲に感じる恐ろしさが3割増しになる。


店員さんに店のシステム説明をしてもらい、肉の注文に行く。店の外で待っている間にメニューボードを見て、ある程度気持ちを固めていた。

 

1g/9円のヒレステーキを300g注文する。

2700円 + 消費税。

それと上手く断れなくて注文してしまった大根サラダ。

 

3000円以上の出費になる。
金額としては痛いけど、一回きりになるかもしれないから、食べてみたいものを注文することにした。ケチってリーズナブルなメニューを選んだところで、1500円以上の支払いになるのだし。

 

カウンターに注文しに行く。ヒレステーキを300gお願いします、と。

多少の前後はありますので、と最初に言われた。全然大丈夫です、と答える。


僕の前にステーキ肉をカットしてもらっていた人が、何度も計量していた理由を理解した。

納得できなければ、もう一回お願いします、ということができるようだ。

 

ヒレステーキの塊がまな板の上に姿を見せる。そこから従業員の経験と勘に基づき包丁が入れられる。

 

小さかった。300gは予想以上に小さかった。iPhone Xを分厚くしたくらいの大きさしかなかった。

 

僕の前の人のステーキは倍以上の大きさがあった。やっぱりステーキってすごいな、と思ったのだが、すごかったのは前の人が注文した量だったみたい。800gくらい注文したのだろうか?

 

申し訳なかったけれど、一回だけ切り直してもらった。秤の表示が250gだったのだ。


いきなりステーキに行き慣れている人から見て、50gの誤差というのは許容範囲なのだろうか?

初めて行った僕にとっては250gと300gは大きく違うように感じた。

 

目分量なので誤差が生じるのは当然と思っているのだが、気持ち的にはマックシェイクのSとMくらいの違いがあると感じた。

Mの量が飲みたくてわざわざMを注文したのだから、少ないSを提供されてまぁいいかとはなかなか思えない。

 

2回目は275gで、やっぱり不満はあった。だけど、さらにもう一回をお願いするのは申し訳なくてできなかった。

僕の前の人3回切り直しさせて、4回目にやっと納得していたっけ…。鉄の心臓というか、無慈悲というか…。そうなりたくはないけど、ちょっとだけ羨ましい。

 

300g食べる気満々で店に行き、切り分けられた肉の大きさにちょっとがっかりしているところに、300g以下の計量結果が続いた。

肉が食いたくて足を伸ばしたのに。もやもやが募る。

 

先に運ばれてきたサラダをもそもそと食べている時に、もしかして、と思った。


もしかして、希望の量をオーバーしないように切っているのかもしれない、と。超えるよりは超えないほうが安全という判断なのだろうか。

 

僕は肉を食べる気満々で、はじめてのいきなりステーキで、しかも1回きりかもしれないと思っていたから、オーバー上等だった。

 

だけど、ちょくちょく来る人とか、予算を厳守する人にとっては、希望の量は上限の量とほとんど同じような意味なのかもしれない。

 

希望量 ≒ 上限量

 

それに思い当たって、超えても全然大丈夫ですと一言付け加えることができなかった自分の未熟さを知る。

とはいえ、250gだとやっぱ別のサイズって感じがするから、もう一回お願いしていたんだろうな、とも思った。

 

運ばれてきた熱々の鉄板に、ステーキソースをたっぷりかける。もくもく煙が出て、びっちゃびちゃにソースが跳ね続ける。地元の祭りでヤンキーが爆竹で遊んでいたのを思い出した。

 

500gくらいは食べられたかな、という気持ちと、冷める前に食べ切れる量だと300gくらいかな、という気持ちが主導権争いを繰り広げる。

 

わさび、にんにく、マスタード、ステーキソース。この4つを試しながら、戦況を見つめる。どれも美味しかったけど、何だかんだステーキソースで食べるのが1番ぽかった。ステーキ食ってる感を味わえた。

 

決着が着く前に会計に向かう。金額はぎりぎり3000円を下回った。想定よりは金額を抑えられたものの、1食で3000円は素敵な時間を過ごせたことにしないと割に合わない。
飲み会に参加することが全くないから、1食で1000円を超えることすら滅多にないのだ。

 

店を出た時には決着がついていた。主導権を握ったのは300gだった。でも、500gに握らせるわけにはいかなかったのが本音。

 

たまにだとしても、1食で5,000円は出せそうにない。
いくら美味いといえども(一応のフォロー)。