いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

2つのボタンを譲れない

iPhone7の画面サイズは4.7インチ。片手で操作するには少し大きい。両手で持って操作するには少し小さい。

SNSのチェックをするには十分な大きさで、文字を読むにも不便はしない。

悩みの種は、画面サイズ故に長時間の使用に僕の目が耐えられないことだけだ。

 

パソコンを買おうかな。

ここ数年何度も考えては、撤回をしてきた。

いやいやスマホでこと足りるでしょうよ、と現実が僕を跳ね返すのだ。

転機は目が限界を迎えたこと。

画面の明るさを調整したり、ブルーライトをカットするシールを貼ったり対策を十分にしていたけれど、もう無理だった。

目の体力がちっとももたない。

寝起きの一時間で使い果たしてしまう。

スマートフォンとブルートゥースキーボードの組み合わせでこれ以上戦い続けても消耗が加速するだけだと抵抗するのを諦め、今度は僕が現実を跳ね返すことにした。

 

僕のブログは文字だけだ(この先もそれは変わらない)。

複雑な業務はもちろん、画像の編集もできなくていい。

快適なタイピングができるだけでいい。なんなら他の機能はいらない。

 

「パソコン 文章作成だけ」キーワードを入れて調べ始めるとすぐにそれらしいものが見つかった。

「ポメラ」というタイピング専用マシーンだ。

シンプル機能で快適タイピングのポメラは望み通りのスペックだった。が、選べなかった。

いかんせん画面に表示されている文字が小さい(設定で大きく出来るのかどうかまでは調べていないのでわからない。あと単純にこのブログは情報サイトではないので正確な情報に期待されても…ね)。

 

 「ポメラを選ばない」言葉にしてみることでことで自分の気持ちが見えてくる。

「あんたなんて大嫌い」言葉にすることで胸の奥の痛みに気がつく。

「こんなにムカついているのになんで…。」恋ってそういうものよ。

快適なタイピングはもちろんだが、自分が求めているものは何よりも画面と文字の大きさだということが明確になった。

 

一時間ほど検索を続けていてChromebookというものを発見した(目はもうしょぼしょぼだ)。

OSがGoogleのChromeで、いろいろな機能を削ぎ落としてブラウジングに特化させたようなパソコンらしい。イメージとしては鬼の形相を浮かべて走る現役時代の瀬古利彦さん。余分な脂肪はどこにもついていない。

仕事で使うとなると不十分な部分も色々あるらしいが、ブラウジングと文章作成だけなら普通のパソコン(WindowsとかMacとか)よりも都合がいいらしい。

起動が速くて値段は安い。

3〜5万円で十分な性能のモデルが買えるらしい。

 

翌日家電量販店に行くことを決めて検索を終える。目はとっくに限界を超えていたし、情報を集めてスペックに詳しくなったけれど実感は何も得られなかった。

RAMとかプロセッサーとかカタログスペックを知ったところで、自分の手元にはそれを良いとか悪いとかを判断するための過去の経験がない。

 

まともにパソコンの売り場を見て歩くなんて何年ぶりだろう。大学入学直後に購入して以来だから12〜13年ぶりだ。

この間にどれだけ進化したのだろう?

LG、Apple、NEC、ACER、ASUS、東芝、富士通。国内外問わず様々なメーカーから様々なモデルが販売されている。MacBookとiPadだけは少し離れた場所に十分な余裕を持って展開されていた(販売員の服装も違った)。

 

売り場では10インチから13インチくらいのモデルを中心に見て回った。

そのあたりが持ち運びに適したサイズだという情報をネットで得ていた(真偽は不明)し、目星をつけていたChromebookのサイズでもあった。

実物を見てサイズ的には10インチで十分だと思った。4.7インチと比べたらこの程度でも圧倒的大画面。

12インチとか13インチとかになると据え置きとしても十分な大きさに見えた。

持ち運びに関しては、「10インチでも十分でかい」というのが正直な感想だ。その気があるなら10でも13でも同じことだと思った。

 

ビックカメラ、ヨドバシカメラと大型店をはしごしたが、Chromebookは一台しか見つけられなかった。

唯一見つけたモデルは10インチのコンパクトな品番だった。コンパクトといってもブログを書くには十分な大きさだし、キーボードの大きさも十分だった。

買わなかったのはEnterとbackspaceが小さかったからだ。

 

全体的にキーは普通の大きさなのに、2つのキーだけ小さかった。親子バッタの上に乗ってる方みたいなサイズ感。

「X」とか「Q」とかもっと全然使わないキーだってあるというのに。

不思議なのは同じメーカーの同じようなサイズのパソコンでも、Windowsになると2つのキーは一般的な大きさになっていること。

小さいのはChromebookだけだ。

ダイエットのために小さいお茶碗とお椀を買った母親じゃあるまいし、高頻度で使うEnterとbackspaceの2つを小さくすることには気乗りがしない。男の一人暮らしたるもの、しょっちゅう使うものは小を兼ねる大を選ぶのが基本なのだ。

 

結局その日は何も買わずに帰宅をした。

画面が10インチあれば十分なこと。Enterとbackspaceは大きいものがいいこと。

その2つを実感として得られたのだ、店まで足を運ぶ価値は確かにあった。

注文は翌日ネットで行なった。

 

購入したのはACERの「C732-F14N」。メーカー取り寄せで手元に届くまで1週間程度かかった。

使ってみてブログを書くには十分な性能だと思った。

iPhoneで書くよりも目に優しい。

なによりも、EnterとBackSpaceが押しやすい。

 

キーボードには多くのボタンがある。

僕がブログを書く中で一生使わないボタンがある。押すとどうなるのかわからないボタンもある。

多くのボタンがある中で自分が使う頻度が高いボタンは何なのか。押しやすくあってほしいボタンはなんなのか。

書くことを目的に購入するのなら、EnterとBackSpace、この2つのボタンの押しやすさはどうしても譲れない。

こうして日記を書きながら強く思っている。