いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

加入したんだぞーん。

日付が変わり5月2日、僕は迷いに迷っていた。あと数時間でバルセロナ対リバプールの一戦が始まってしまう。

 

見るのは好き。結果は知りたい。金払って見るほどの熱意はない。でも見たい。

チャンピオンズリーグの試合が行われるたびにツイッターで加入者の実況を追っていた。頭の中ではいつもの思考が無限ループする。

映像では見られないことに悶々としながらも、ダゾーンに加入して毎月1890円の支払いを行うことをためらっていた。

 

1,890円×12ヶ月=22,680円

 

年間22,680円の支出をするほどの熱意を自分はサッカー観戦に対して持ち合わせていない。年間2万円以上の出費は気持ち的に不可能なことだった。

 

試合開始まではあと2時間。僕はコンビニに向かい、大量の夜食を買った。ミックスナッツにサンドイッチ、豚野郎ラーメンと煮卵。デザートのアイスはパルムに決めた。高糖質・ハイカロリー万歳!

レジで支払いを済ませ、部屋へと戻る。

家計簿をつけているわけではないが、レシートは毎回貰う。印字された商品名と個別の金額を見て、レシート下段の合計金額を見る。1400円ちょい。

ダゾーンに月1890円を払うことをためらって、夜食に1400円を払うことをためらわない自分がいる。これは一体なんなんだ?ものすごく見たい一戦を前にして自分の金銭感覚に違和感を覚えた(しかもこんな夜が毎週のようにある)。

 

豚野郎をレンジで温めながら加入するかどうかを真剣に検討する。家庭用の500Wレンジだと加温時間は7分20秒だ。

このタイミングで加入した場合に見られるのは、チャンピオンズリーグの準決・決勝を合わせて4試合、ヨーロッパリーグの準決・決勝の5試合、あとは各国リーグ戦の残り数試合といったところだろうか。

そういえば、日本のJリーグはシーズンの真っ最中だ。これを忘れてはならない。

チャンピオンズリーグや欧州各国のリーグ戦はもうすぐ終わってしまうがJリーグは続いていく。むしろまだまだこれからだ。このタイミングで加入したとしても見るものには困らない。

結論は出た。

レンジの表示を確認すると、まだ2分以上の時間が残されていた。余った時間でぼーっと考えるのは、豚野郎を買うときにいつも聞こえる声について。

にしおかすみこに「この豚野郎」って罵声を浴びせられるの、あれなんなんだろう?こんな時間に食うもんじゃねぇぞ、最近太って来てるからちゃんとダイエットしろよってこと?

心底どうでもいい考えは温め完了の電子音が鳴ると同時に消えていく。

 

登録を行うためにダゾーンのホームページを開く。トップページに出てきた文言に目は釘付けにされた。

「まずは、1ヶ月お試し¥0」

淡い期待を胸に、すぐにクリックをして詳細ページへと飛んだ。

 

最初の30日間は無料で視聴することが可能で、その期間内に解約を行えば料金は請求されない。請求は31日目に行われる。

淡い期待はすっかり消えた。

バルセロナ対リバプールの1stレグは5月2日。決勝戦は6月2日。31日目…ギリギリ無料体験期間外だ。

もしかしたら無料で見られるかも、と思ったあとに決勝戦だけは有料視聴になることが判明すると、途端に勿体無い気持ちになってくる。どうしよう…。

Jリーグを「そういえば」と遅れて思い出しているようなサッカー熱の私。ちゃんと見たいと思っているのはチャンピオンズリーグだけの完全なミーハーだ。

1試合見るためだけに1890円?

決勝を無料で見るために今日の試合は諦めて、登録は明日にする?

そんな考えが頭の中をよぎる。

 

1時間後、僕はダゾーンでバルセロナ対リバプールの準決勝1stレグを観戦していた。結局、目前に迫った好カードを諦めることが出来なかったのだ。

試合は3-0でホームのバルセロナが勝利した。事前予想なんて一切していなかったのに、意外な結果になったな、と思った。何が意外だったのかは自分でもわからない。

 

登録を行ってから1週間が経過した。チャンピオンズリーグの準決勝2ndレグ2試合、ヨーロッパリーグの準決勝4試合、レスター対マンチェスターシティなどを観戦した。他にもハイライトでたくさんの試合を観た。

正直なところ、今月分から請求されても不満は全くない。無料体験期間内なので、そこはルールに従って無料で視聴させてもらうけれど。

特にチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグなんて、バルセロナ対リバプール、アヤックス対トッテナムそれぞれの試合に1890円ずつ支払いをしてもいい。それくらいの興奮を味わうことが出来た(ルールに従うけども)。どちらの試合も逆転ゴールが決まった瞬間、風呂上がりのデブが5分寄りかかったら突き破ることが出来てしまうような薄壁のアパートにもかかわらず、叫んでしまった。お隣さん、朝早くにすみません。

 

決勝戦のあと、Jリーグや他の競技を観るために加入を続けるかどうかはわからない。一旦解約をする可能性は0ではないけれど、でも、来シーズンが始まるときには再加入をするはずだ。

雑な選び方の夜食の会計1回でダゾーンの月額の8割になる。支払いを渋るべきはこちらの方ではない。夜食の方だ。健康のためにも、にしおかすみこから罵声を浴びせられないためにも。