いわにし日記

「いわにし」の取るに足らない日常や思いつき

素敵なATMを探して。

男女平等、という言葉を頭の中から追い払う。

 

去年か一昨年、会員制のゴルフ場に男しか登録できないことが問題となっていた。

 

は?
このご時世に?
そんなことを当たり前に?

 

しかし、そんなことはどこ吹く風。男女平等でないのがこの世の中。

 

男女平等を主張する人のうち、レディースデーを行なっている企業にクレームを入れた人はどれくらいいるのだろう。

まさか男尊女卑をひっくり返しただけの人が平等を主張しているわけではありませんよね?

 

僕だって30年近く生きていますから、母親に産み落とされた以上、父親の横分けよろしく、7:3あたりが落とし所と心得ている。

 

女7:男3で男女平等。

平和に過ごせるならばそこが真ん中、5:5。

 

あんまり平等、平等言わなければいいのに、と思う。主張する声が大きくなるほどに、どちらかに肩入れするほどに、あなたの主張こそが平等から程遠いじゃない、と思ってしまう。

その主張通りになったら5:5じゃないじゃん、ってこと多々あるからなぁ。

難しいな。世の中難しいよ。

 

不平等を受け入れ、舞台に上がる。女性参加者よりも多くの金を払い、同じ舞台に参加をさせてもらう。

婚活とはそういうものだ。

 

婚活イベントのドキュメンタリーを見た。

同じ場所で同じものを食べ、同じように楽しむためには、女性参加者の倍以上の金額が必要になる。

 

は?

このご時世に?

そんなことを当たり前に?

 

こんなことを言う奴を振り落とす為の参加条件かもしれない。男の経済力を試すと言うよりは、古き良き(?)時代の男のメンタリティを持ち合わせているのかを試す、最初の選別。参加するかどうかの段階でまず振るいにかけられる。

 

クリスマス会のプレゼント交換のように、横一列に並んだ女性陣の前をプレゼント(男性陣)が流れていく。5分ごとにプレゼントは右に一つ流れていく。女性参加者の前には新たなプレゼントがやってくる。

私の前にはどのプレゼントが止まるのだろう?

 

音楽はまだ鳴り始めたばかりだ。

 

男性が職業や年収を明らかにするのに対して、女性は年齢と趣味特技。

 

完全なる女性のための見本市。

さながら高性能ATMの展覧会、北欧家具の受注会。

 

毎月の引き出し限度額を年収から推定する。

いちいち伺いを立てなければいけないのか、渡されたクレジットカードを使い放題なのか。手数料の有無、無料条件、無料回数もチェックの対象。

 

デザインはどうなんだ?インテリアとしてダサくはないか?私の旦那として恥ずかしくない容姿をしているのか?

実用性はもちろん必要だけど、イケてないならさようなら、私の人生には縁がなかったようで。

 

男は経済力を手にすることで、若さと美貌を兼ね備えた女性に自身を選択肢に加えてもらっている。

学生時代には、ノリと容姿が幅を利かせていた時代には相手にされていなかった。経済力のおかげで選択肢に加わることができた。

 

お互いに結婚相手を探しに来たはずなのに、選ぶ側と選ばれる側とに分かれている。

男性は年収と大人の余裕を必死に見せる。他の男性参加者よりも高収入で包容力があることを、どうにかこうにかアピールしようとする。

 

結婚は人生の墓場。いつ聞いたか、どこで聞いたかも思い出せないような言葉が脳裏に蘇る。

この感じで結婚したら間違いなく墓場一直せ…。

 

パーティー終盤、僕がこのドキュメンタリーを見ていて一番ドキッとした場面。

 

ラストスパートをかけるべく、男性参加者たちは意中の女性に声をかけて別室へと誘い出す。1人に絞り告白前の最後のアプローチをする人もいれば、まだ絞りきれず自分の中での最終ジャッジをするために誘い出す人もいる。

 

女性が1人、また1人、別室へと連れ出される。

そこで気がつく。

「私もまた選ばれる側の人間なのだ。いや、このイベントでは私が選ばれる側だ。」

 

最終的に、男性参加者が意中の女性を指名して告白をする、というのがこの婚活イベントのルール。

複数の男性参加者から指名をされた女性以外には、選ぶ権利が与えられていないことに気がつく。

そしてぐらつく。

 

気がつき、ぐらつき、焦る。

 

自分は選ばれる側にある、つまり選ぶ権利は与えられていない。そのことを、別室に誘い出されない状況になって初めて理解する。

 

勝手に有利だと思い込んでいた女性陣が(見ていた僕も)一部の人気者を除いてぐらついていく。

 

1人の女性が指名をされ、告白を受ける。

1人の女性が指名をされ、ちょっと待った、の声が重なる。3人から同時に指名を受ける。

 

1人、また1人。

男性参加者は数を減らしていく。

 

全ての告白が終わる。

 

音楽は鳴り止んだ。

残された彼女たちの前には、プレゼントが見当たらない。